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13以上の国籍と5以上の言語が飛び交う職場です。様々な価値観と触れ合うことで、
これまでとは違った視点で世の中を見つめられるようになります。

Richard Zheng
CEO of Metaps China
Interview
Choy Waicheong
CEO of Metaps PTE
Interview
Seungyeon Kim
CEO of Metaps Korea

Richard Zheng

CEO of Metaps China

-メタップスを知ったきっかけは?

東京大学の大学院を修了後、三菱商事に入社し3年鉄の国際貿易を担当していました。その後、リクルートに転職して、人材紹介事業の営業を担当しました。最初の3ヶ月は研修で、4ヶ月目には目標達成、5ヶ月目は目標を1180%達成して、外国籍の社員としては初のMVP表彰をされました。その後、グローバルビジネスの部署の立ち上げ提案し、承認が得られましたのでそちらに担当が変わりましたが、会社を離れるまでずっとトップセールスを続けていました。メタップスとの出会いはこの時で、シンガポールの拠点を立ち上げようとしたタイミングで、シンガポールオフィスのCEOを探すクライアントとして出会いました。

要求水準が高く、非常に難しいオーダーでしたが、その時に私の紹介で入社したのが現在もシンガポールオフィスのCEOを務めているチョイさんです。その1ヶ月後に、代表の佐藤さんから連絡があり「中国でも事業をはじめたいから、リチャード来てくれ」と誘われました。

-しかしすぐに入社はしなかった

当時日本ではGREEさんやDeNAさんが急成長していた時期で、これからはモバイルネットの時代だなと強く感じていたこともあり一度辞表を出しましたが、強い引き留めがあって一度はメタップスからのオファーを辞退しました。そして、その時にリクルートが買収した、中国で最大の人材紹介会社のマネジメントを任され、リクルートの駐在員として中国に戻りました。現在のメタップスの中華圏担当の執行役員であるフェイさんを紹介したのもこの時です。そして1年半ほどたった頃、中国最大のゲーム業界のイベント「China Joy」の際にメタップスの主要メンバーが上海にきており、呼び出されました。「この1年半で、他のアジア圏ではビジネスをはじめている。中国だけはリチャードを待っている。リチャードが決めてくれたらすぐに中国でビジネスをはじめる」と言われました。

タイミングとしても、まさに中国のモバイルネット市場が爆発しているときでした。ここまでの熱量で誘ってくれる会社もないだろうと思い2013年11月、メタップスの中国オフィスの立ち上げに参画しました。

-入社を決意した決め手は何だったのですか?

たくさんの日系企業からお誘いは頂いていました。その中では、メタップスから提示された報酬が一番安かったですね(笑)。でも私にとって、そんなことはどうでも良かったのです。

私は、世界でみてもトップクラスに優秀な人たち、一番アタマのいい人たちと、クレイジーなことがやってみたかった。世界を変えられそうなことをやってみたいと思っていました。なので、今この時にこのチャンスを逃したら、きっと後悔すると思いました。

-メタップスは何がそんなに違ったのですか?

人材紹介という仕事柄、クライアント企業のマネジメント層の方とはよくお話をさせてもらっていました。その会社の商品が何か、どんな強みを持っているのか。そしてそれに、私の中国での知見を加えると、どんな戦略が描けるのか、何をすればいいのかがすぐに予測がついてしまうようになっていました。でも、佐藤さんだけは違っていました。私自身も優秀だという自負がありましたが、彼と話していると、その50%くらいしか理解が追いつかなくて、この人はスゴいな、と思わされました。

-具体的にはどんな話をしたのですか?

その時、佐藤さんとはメタップスのビジネスを中国でどうするか、という話はほとんどしなかったですね(笑)。彼はそこには興味がなかったように思います(笑)。20-30年後、テクノロジーはどう発展しているのか、人間の生活はどうなっているのか、ということばかり話していました。ビジネスよりも、社会や世界の話が中心でした。今まで自分はビジネス一辺倒で世界を見ていたので、これは次元が違う、自分の世界を拡げていける、と思いました。

-それから2年が経過した現在、上海オフィスの状況は?

上海オフィスは10名弱の体制になっていて、東京と肩を並べる規模の売上をあげています。中国ローカルの企業が、アプリをグローバルに展開をするときのコンサルティング、が中心的なビジネスです。日系企業が日本国内で展開する際は、マーケットのことがよくわかっているので精緻な分析が肝になりますが、中国のクライアントが日本をはじめとする海外に進出する場合は、現地のマーケットのことがよくわかっていない。ここの大きなストーリーや、プロモーションを展開する各メディアの概要をきちんと掴んで戦略と合致させる、といった知見が大きな強みになっています。

-クライアントは?

中国のトップ50にランクされる全てのパブリッシャーと付き合えています。多くの日系の競合企業は、クライアントも日系のパブリッシャーであることが多いのですが、その点メタップスは、中国ローカル企業を戦略の中心に据えて攻略した点が現在の成長に繋がっています。

日本のプロダクトは、そのままではなかなか中国ローカルの企業には通用しません。中国で独自に企画した商品が売上の大半を占めています。でもこれが、本当のグローバル企業のあり方だと思っています。東京と同じ商品を海外で売るのは、海外担当の営業がいるだけにすぎません。ローカル企業をクライアントにもって、プロダクトもローカルで開発していく、という本来の意味でのグローバル企業になってきていると思います。

また、中国と日本だけでなく、韓国やシンガポールといった連携も増えてきています。メタップスが各国で発展してきている証でもあり、日々オフィスでは中国語、英語、日本語が飛び交っています。メンバーは全員がローカル採用ですが、英語か日本語が話せるのは当たり前です。半分以上はトライリンガルですね。語学はもはやベーシックな能力になっています。成果次第で大きなリターンが得られる中国オフィス独自の人事制度を設けていて、成長意欲が高いメンバーを集める力になっていると思います。

-今後の課題や展望は?

ビジネスの課題としては、中国から海外に展開する際には、安定して成功のサポートができています。しかしその逆の商流である、日本や韓国の企業が中国で成功する、というのはポテンシャルに比べてまだ事例が少ない状況です。来年はGoogle Playが中国で再開することが見込まれており、これを機にインバウンドのビジネスの成功事例をたくさんつくっていきたいです。

組織としての課題は、ミドル層の育成です。メンバー少なかった時には自分が直接マネジメントできていましたが、そろそろそれが難しい規模になってきています。今後も成長を続けていくためには、メンバーのモチベーションに気を配りつつ、成果にコミットできるミドル層が不可欠になってきています。

我々は世界中からでデータを収集できていますので、AIやビッグデータを今以上に活かす方法があるはずだと考えています。「世界の頭脳になる」というビジョンに近づけるよう、事業と組織のスピードをあげていきたいです。

Choy Waicheong

CEO of Metaps PTE

-入社以前のキャリアは?

メタップスに入社する以前は、日本のIT企業で海外市場開拓を担当し、韓国、中国、香港、台湾と東南アジアを含むアジアビジネスのゼロからの立ち上げを行っていました。そこで、アジア、アメリア、ヨーロッパ、イスラエル、ラテンアメリカなど多くの国でビジネスパートナーを持ち、異なる国とカルチャーを理解し、グローバルにビジネスを展開する経験を積んできました。

-メタップスに入社したきっかけは?

当時ヘッドハンターで、現在Metaps ChinaのCEOのリチャードから声をかけられました。メタップスの第一印象は、とても多様性があってユニークな会社だと感じましたね。入社を決意した決め手になったのは、なんといっても代表の佐藤さんと、CFOの山崎さんの魅力でした。佐藤さんのビジョンや考え方、現在の延長にないような不連続な未来までも見通す視点。自ら数字をつくれる力のあるCFOの山崎さん。そこに、メンバーの強みを引き出し、巻き込んでいくのが得意な私がジョインすれば、異なる強みを持った良いチームになる、と感じました。

また、事業自体もとても将来性があり、大きく成長しそうという予感もありました。東南アジア全域でのビジネスの立ち上げというミッションも、チャレンジングでしたし、私自身もそれまでに10年以上アジアでビジネスをしてきて、各国の商習慣や文化の違いを理解できていましたから、十分準備が整っていると思えました。

-シンガポールはメタップス初の海外拠点ですよね?

はい、メタップスの初の海外子会社であるMetaps PTEは、東アジア圏に近い東京と、東南アジア圏での利便性の高いシンガポールで、アジア全域をカバーするビジネスを構築していこうという目論見からはじまっています。

今はもう、中国や韓国にもオフィスがあり強力なチームが存在していますが、シンガポールオフィス設立当時は経営陣と私とで、シンガポールはもちろんのこと、中国や韓国を含めアジア圏全域で市場開拓を行っていきました。また、同時並行でシンガポールに続く各地のオフィスの立ち上げメンバーも探していきました。なにもかもがゼロからでしたね。

-現在のシンガポールオフィスの状況や役割を教えてください。

シンガポールオフィスは日本、韓国と中華圏以外のグローバル市場を統括する役割を持っています。具体的には、シンガポール国内に関しては主要なゲーム会社はほぼ全てクライアントで、その他にもタイやインドネシア、マレーシアなどでも多くのクライアントを持つに至っています。東南アジア圏でもフィリピンやベトナムは、今後の開拓が必要な地域です。また、欧米でも大きなビジネスのパイプラインとしてはまだまだ開拓の余地がある、というのが実情です。アジア圏での豊富な経験という明確な強みがありますので、それをテコに欧米の市場に切り込んでいきたいと思っています。

市場環境・クライアントのニーズは常に変化していて、それに合わせて我々が提供するプロダクトも常に変化を迫られています。今何にフォーカスすべきか、という判断を誤らないことが重要です。

シンガポールはメタップスの海外拠点の中で一番早く立ち上がったため、様々なチャレンジにも直面します。開拓、成長、停滞、再成長というビジネスのサイクルに他の拠点に先駆けて経験しつつあり、そこにいかに社員を巻き込み、市場の変化に合わせて、安定した結果を出すかが、私の仕事です。役員として、ビジネスをさらに成長させることと、社員のパフォーマンスと満足度を高めていくことを意識しています。

-東京の本社との関係性や役割分担は?

オフィス開設から一貫して、子会社の経営はかなり部分が私の裁量に任されていて、東京本社からは大きな信頼と期待を受けていると感じています。グローバル市場で成長していく目標に向かって、本社は戦略を共有・提供し、グローバルは市場の状況をフィードバックしながら、さらに戦術を鍛えていく感じです。

グローバル市場のニーズに基づいて製品を改良するプロセスはグローバル展開をしている会社に共通する問題だとは思いますが、やはり難しさを感じています。海外市場発のプロダクト開発により積極的に取り組んでいきたいですね。東京本社と頻繁に連絡を取り合い、チャレンジと成長機会は常に共有できているので、今後はさらに円滑に行っていけるようになると信じています。

-今後の展望は?

メタップスは過去3年間で大きく成長し、上場をはじめ数々の目標を達成してきました。やはりまずは、会社の収益に貢献し続けていくのは大前提としてあります。そのために、10人の会社と100人の会社と1000人の会社では、売上だけではなく、組織の構造も進化しなければなりません。シンガポールオフィスはグローバル展開の中心として、社内のシステム化や仕組化、人材の育成にいち早く着手し、継続的な成長の土台をしっかり築いていくことを目指しています。

AI、ビッグデータの活用、FinTechについては、日本での取り組みが先行している面があるので、ここはアジア圏でも業界のリーダーを目指していきたいと思っています。