Instagramの投稿の10%は動画?日本のトップインスタグラマーを分析してみてわかったこと

新しいアナリティクスのツールの発表も噂され、Instagram(インスタグラム)は広告媒体として大きな注目を集めています。またプロモーションの場として、Instagramにおけるファンを見つけ情報発信を積極的に行おうとしている企業・ブランドが自社アカウントを開設しています。本記事ではインスタグラマーごとのユーザの分布、動画投稿の傾向、投稿のエンゲージメント率について調査します。  

 

gapの動画投稿。企業においても動画を利用してプロモーションを行っている一例。

 

Instagramのユーザの分布

日本でフォロワー数上位1000人についてフォロワー数の分布を見てみます。日本人のInstagramユーザで最もフォロワー数が多いユーザは渡辺直美さんで約400万です。これに続いて水原希子さん、木下優樹菜さんと続きます。下のグラフを見ると他のSNS同様、Instagramのフォロワー数の分布も裾野の広い事がわかります。そして多くのネットワークがそうであるようにスケールフリー性があるとされています。これはユーザの興味のあるトピックのみをフォローすることにより、ネットワークが自己組織化して成長していく特性があることを示します。

アクティブユーザの男女比率を見ると女性の方が多いようです。もしバズ効果(口コミ効果)を狙っているならば、Likeやコメントなど投稿に対するアクションはどうなっているかということのほうが重要でしょう。たとえば女性ユーザの方がよりエンゲージメント率が高いなどの特性があるかもしれません。

 

Instagramのの動画投稿

Instagramの動画投稿の割合はどうなっているのでしょうか。Instagramの投稿の動画にはビデオのマークが表示されています。フォローしているとタイムライン上で自動再生されるような仕組みもあります。国内上位のユーザの投稿を収集し、その割合を調べると約10%の投稿が動画で、その割合は少しずつ増加しています。2016年3月に再生時間の上限が15秒から60秒に延長されたことも影響していると考えられます。

 

 

動画投稿のと同様に数とコメント数

動画投稿と写真投稿でLike数とコメント数の比較をしてみました。当然の結果かもしれませんがLike数・コメント数とも動画に対するアクションのほうが多いです。現状、9割が写真ということもあり動画が際立つため目に止まりやいのでこのような状況を生み出しているのでしょう。人気が出たユーザのメディア展開やマネタイズを考えると、写真や文章は書籍化・アルバム作成など紙媒体への展開が容易に想定できますが、動画はなかなか難易度が高そうです。出口としての新しいメディアがこれから求められるかもしれません。

 

エンゲージメント率

エンゲージメント率のランキングに利用したのは投稿への各値の中央値です。エンゲージメント率をフォロワー数に対する各投稿へのアクション数(動画再生、Like、コメントの数)として、各エンゲージメント率の上位10人を並べてみました。たとえば動画再生のランキング1位の藤森慎吾さんはフォロワーひとりあたり1.19回再生されています。またLikeの最も高いのは佐野玲於さんでフォロワーの19.5%がLikeをしています。動画に関してはコンテンツの趣向にもよりますが、エンゲージメント率は、動画再生に関しては100%、Likeに関しては20%、コメントに関しては0.5%ほどあるとなかなか良いと判断できそうです。

Likeとコメントの上位のアカウントはやや似たような傾向にあるようですが、動画の再生数に関しては大きく傾向が異なることが一見してわかります。LikeとコメントのランキングにはEXILEや三代目J魂Brothers、若手俳優などのアカウントが並びます。一方で動画の再生は芸人やアイドル、いわゆるインスタグラマーなど様々なアカウントが並んでいます。アカウントごとにフォロワーのInstagramの利用パターンが異なるためアクションの傾向が異なる結果になっているのではないでしょうか。ちなみにフォロワー数や投稿数とエンゲージメント率に相関はありませんでした。



まとめ

今回の調査では以下のようなことがわかりましました。

  • Instagramののフォロワー数は裾野の広い分布になっている。
  • 動画投稿の割合は約1割。増加傾向にある。
  • 写真よりも動画に対するアクションの方が多い。
  • Like・コメント・再生のエンゲージメント率は各アカウント毎に大きく傾向が異なる。動画再生は100%、Likeは20%、コメントは0.5%あれば良いと判断できそう。

インフルエンサーを利用したマーケティングを検討する際「普通のインフルエンサー」を利用した方がコスト面では有利になる場合があるとも、一人の多くのフォロワーを持つインフルエンサーを利用するよりも、フォロワーは少なくてもエンゲージメント率の高いマイクロインフルエンサーを束ねた方が影響力が大きいとも言われています。単純なフォロワー数のみならず実際にどれくらいリーチしてどれくらい効果を測らなければインフルエンサーの価値はわかりません。さらに言えば、インスタグラマーを含め、インフルエンサーに、適切なメディアを選択し、運用のコストやストレスの面など加味した上で、彼らのリーチのパフォーマンスを測る指標を設ける必要がありそうです。

 

お知らせ 

この度メタップスでは動画ビジネスを横断的に研究、次世代の動画マーケティングの創出を目指すための組織『ビデオマーケティングラボ』を開設致しました。本ラボでは動画を用いたマーケティングの実務的・社会的な関心にお応えし、動画マーケティングに関する情報提供を行うとともに、日本のみならずグローバルなビジネスチャンスを拡大するための取り組みを行って参ります。ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。

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